快晴のこの日の午後、奈良県橿原市にある「かしはら万葉ホール」にて、
奈良県立医科大学教授 医学博士 岸本年史氏による講演会が行われました。 70名以上の方々にご参加いただきました。 題目「高齢者の医療と介護」〜認知症の人が安心して暮らすには〜 岸本氏は精神医学の専門医で、数多くの患者とそのご家族を みてこられました。 心理面の負担をどのように解決すれば、介護される側も安心して暮らせるか その対処方法についてお話してくださいました。 ■知識を得ましょう まだ症状が顕著でない頃から認知症や介護技術、 そして介護に関する社会的支援サービスについて、 インターネットや一般向けの本、セミナーなどで知識を身につけましょう。 ■家族同士のコミュニケーションと情報の共有化 知識がないと過度に悲観になり過ぎたり、呑気すぎて手遅れになることも。 患者の症状を理解し、冷静に正しい介護が行えるよう 家族同士で情報を共有化しましょう。 認知症状の軽い間に予習しておけば、病気に取り組む心がまえができます。 ■問題を抱え込まない 地域、行政と密にコミュニケーションを取り、患者はもちろん、 家族ごと周囲に支えてもらうことにより家族内での介護トラブル (ネグレクト、虐待など)回避につながります。 ■食事・排泄・清潔が基本である介護技術を習得しましょう 間違った自分本位の介護では介護される側に心身の負担をかけることに。 認知症の特徴を知った上で介護技術を身につけると、「どうしてほしいのか」 「どうしたらいいのか」と悩むことは減少し、対処できるようになります。 また、たとえ家族でも「こうしてほしいにちがいない」と思いこむのはやめましょう。 ■介護する側はセルフコントロール・セルフケアが大切 介護生活では不安や負担、悲観などネガティブに考えが傾きがちですが 自分自身にゆとりをもたせる必要があります。 深刻に受け止めすぎると、身体、心理面に不調をきたします。 そこで、自分自身のストレスは何が原因かをつきとめ、解決するようにしましょう。 例えばそれが排泄や入浴時に起こるストレスであれば、 ショートステイやヘルパーを利用するのも有効な手段です。 たまには介護の場から物理的、心理的にも一時離れることが必要です。 認知症は年をとれば誰にでも起こりうる病気でもあります。 以上の項目を念頭に置いて、現在の、そして将来の 介護生活へ適応していくことが大切です。 以上が講演会から抜粋した内容です。 来場者の中にはご家族で訪れた方々やケアマネジャーの方もおられ、 真剣にメモを取っていらっしゃいました。 **************************************************** 講演会終了後は、介護付有料老人ホーム「エスティームライフ学園前」の 概要紹介が行われました。 写真や図面で構成されたスライドで説明させていただきました。
by activelife-blog
| 2007-07-19 17:00
| エスティームライフ学園前
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